
高さ60mの断崖の足元から、SLのようにもうもうと噴きだす湯煙と98度の熱湯はまさに地獄釜そのもの。 そばを流れる渓流は透通っていて美しく、峡谷の緑、そして紅葉の間に落ちる大小無数の滝など、四季を通じて楽しめる。 遊歩道までは長い階段を下りていかなければならず、帰りは結構大変だが、一汗かいた後に茶屋で頂く”稲庭うどん”もまた楽しみのひとつだ。

落差20mの滝つぼで天然露天風呂を!
川原毛の駐車場から遊歩道を歩くこと15分。目の前に開けるのは、高さ約20mの日本一の湯の滝。 上流に熱湯が湧き出ていて、それがゴーッ!と滝つぼへ流れ落ちている。秘湯ムードいっぱいの天然の露天風呂だ。そばには脱衣所があり、水着を着ての入浴もできるから女性でも大丈夫。 温度はちょうど良く(雪解けの時期はぬるいらしい)、ぬめりのあるお湯は肌にやさしい感じだ。 取材だけのつもりでタオルも持たずに来たが、この温泉がすっかり気に入ってしまった筆者は、Tシャツで股間を隠しながら入浴してしまうのであった。

日本3大霊地
周囲には硫黄の匂いが立ち込め、白い山肌のあちらこちらからは蒸気が噴き上がっている。さながら地獄のようだと言えば言い過ぎかもしれないが、奇岩怪石の風景は別世界の感がある。青森の恐山、富山の立山と並んで日本三大霊地のひとつに数えられているが、恐山のような観光地の雰囲気はあまり無い。