金沢

カメリアイン雪椿

電話076−223−5725
■記事の内容は2001年7月の取材によるものです。
兼六園の程近く、城下町閑静に溶け込む石蔵と門構え。中に入るとレトロでシックな洋風建築。インテリアの異なる8つの客室とやさしい光に照らされる英国風のダイニング、蔵の中のラウンジがすばらしい。ここは心に残る小さなホテル。

【ラウンジ】
およそ100年前の石組の蔵だが内部はチェダー用式を採り入れた吹き抜けのラウンジなど、英国の田舎のインを思わせるパブリックスペース。

「いろいろな出会いを心地よく楽しんでほしい。」そんな思いから小さなインでありながらパブリック スペースが4箇所も設けられ、落ち着いた雰囲気のラウンジには調度品や美術品がさりげなく置かれている。

【ダイニング・朝食】

バロック音楽が流れるダイニングは、朝の陽射しをたっぷり浴びて、爽やか。窓の外は小銘石・古木を配した小さな庭園。

根っから美味しいものには目がなく、 インをはじめる前から近江町市場がへ自分の庭のように出入りしていたシェフママ。 薬膳料理を九谷焼の器でいただける。

基本はB&Bスタイルの営業だが、ノーマルシーズンの月曜日と水曜日は雪椿ディナーの日で、旬の地物にこだわった雪椿の味が楽しめる(要予約:4000円)。
(写真は7月のある日のコース料理の一部です。)


【ゲストルーム】
<Camellia Suite>
梁を意識的に見せた、屋根裏っぽい雰囲気のスウィートルーム。
木の質感と淡い壁と絨緞の色調にぬくもりを感じる。

山奥のギャラリーで焼かれた横一面の陶壁が独特の質感を感じさせる。

<一般ゲストルーム>

客室はそれぞれに違った趣がある。

客室数 7室(内スウィート1室)
チェックイン/アウト 15:00/10:00
URL http://www.camellia.jp/

宿泊料金(1泊朝食付1名)

大人

子供

シングルユース

平日

9,000

6,000

13,000

休前日

10,000

7,500

14,500

ハイシーズン

12,000

9,000

16,000

■Camellia Suite(スウィートルーム)は通常の料金から概ね3,000円増しです。詳しくは宿へご確認ください。


【記者所感】

取材に訪れた時、静かな道を探して観光ルートを外れてきたらしいご婦人達数人が、カメリアイン雪椿を外から見ながら話をしていた。「あら素敵な建物、何だろう?」 レストラン、喫茶店、ギャラリーetc.いろいろ出たが ”宿”という答にはたどり着けなかったようだ。
入口には「雪椿」と書かれた木製の看板がひとつ。宿をPRするのではなく、はじめて来るお客さんが迷わないようにその場所を知らせているといった感じだ。ご婦人達が去った後、私は今日ここに泊ることをちょっと誇らしげに思いながら、インへ消えて行った。聞いてみると、「何だろう?」と思う人は結構いるそうで、時には意を決して中まで入って来て「ここは何ですか?」と訪ねてくる人もあったそうだ。

カメリアイン雪椿がオープンしたのは平成元年。もともと旅行好きオーナーだが、ニュージーランド旅行での小さな宿での体験から、べたべたしたサービスではなく、家族がそっと旅人をもてなす宿を目指したのだそうだ。「迎える側にゆとりがあればこそ、お客さんにゆとり を感じていただける。」そんなところが雪椿の落ち着いた雰囲気をつくっているようだ。

夕食の時に親しくなったたまたま隣同士のテーブルに着いた方が、遅くまでラウンジで話こんでる事もあるらしい。 価値観を共有している人たちが集まるためか、それともこのインの雰囲気が自然にそうさせるのだろうか。