月山山麓

山菜料理 出羽屋

電話0237−74−2323
■記事の内容は2000年9月の取材によるものです。
■ご予約・お問合せの際「タビエルを見ましたが・・・」とお伝えください。

出羽三山のふもと、全国的に名の知れた、採りたて山菜料理の宿。
いにしえの行者宿の面影を残すたたずまいに歴史を感じる。あの本田宗一郎(ホンダ創業者)も ここの山菜料理を食べにヘリコプターで来店したというエピソードを持つ。
老舗だからといって堅苦しい事はない、逆に来る人を あったかく迎えてくれる。


都を感じる山菜料理

出羽三山修行の宿坊だった頃の料理を今に伝える山菜料理。古伊万里の器を纏い京風の艶やかさを感じる。

山ぶどうのジュース、またたび酒、こくわ酒


山菜は、山菜取りの名人が毎朝毎朝人の知らない深山まで雪を超え川を渡り、遠い山奥まで足を運び採ってきてくれる貴重なもの。素人が山に入ってもちょっと見つける事が出来ない気むずかしい山菜もある。 山菜料理は民家で食される田舎料理ではあるが、それぞれの山菜の旨みや歯ごたえを充分引出すように調理された出羽屋の山菜は、食膳に並ぶ頃には古伊万里の器を纏い、一級品の料理へと昇華している。


ぶなかのか、とびたけ、赤きのこ

あけびなどの天ぷら

ほうきだけのぬたあえ

すずたけの味付めし、きのこのもだし汁

いもこなべ


季節の献立のほんの一部
山菜なべ 月山竹の子、山うど、山ぶき、うるい、あいこ、わらび、ぜんまい、みづ等の 採りたて山菜ときのこの類を鳥肉で煮た鍋料理、山兎や熊肉で煮た鍋料理も美味。
白あえ とうふとくるみをすり味つけし、ごからみ、しをで、あいこ等をあえる。 ぜんまいの下味をつけたものをあえても美味。
でんがく いわな、やまめ、あゆ、かじか等の味噌焼き。塩焼きもよい。
果実酒 山ぶどうのジュース、こくわ酒、またたび酒、紅花の花と種々の薬草を じっくりねかせた薬草酒。みづめさくら酒、七かまど酒等いろいろある。
焼あけび あけびの皮にたいたけ、かのか等を味噌味にしてつめこみ厚めの鍋に 多めの油で焼く。じっくり蒸し焼きにする。
いもこなべ 山形名物のいもこなべ。里いも、玉こん山形牛の味を生かし、 旬のきのこたっぷりの出羽屋の自慢のなべ料理。
山鳥なべ 山鳥やくま肉、山うさぎ肉と山菜きのこ、とうふ、こんにゃく、ねぎ、せりいろいろ一緒に煮込むなべ料理

「月山山菜そば」はきのこ、山菜をふんだんに鍋に煮て、 特性の月山そばを入れながら食べる。 こちらのご主人が考案し、今ではこの土地の名物の味覚。


客室数 23室(全和室)
浴室 内湯:男1女1
URL http://www.dewaya.com/


宿泊料金表(1泊2食付の1名料金)

宿泊料金

子ども料金

通常のお料理

10,000

70%

通常のお料理

15,000

おふるまい料理(松)

20,000

おふるまい料理(竹)

25,000

おふるまい料理(梅)

30,000

■チェックイン16:00  ■チェックアウト10:00

*休前日、ハイシーズンともに上記料金体系
*料金の違いは、お料理の内容による(部屋はほぼ同等)
*料金は相談に応じてもらえるので希望の料理と予算を電話で相談してみよう。


庭園

緑豊な庭園には離れの茶室や土間のある古い民家を移築したものもあり、 食事の前にちょっと散歩をするにいい。

石の配置から庭木の手入れなど、どことなく京風のおももちの庭園。北前船の時代、山形の紅花商人が北前船で日本海を航行し、京の文化と一緒に庭園の様式がこの地方へ伝わったのだ。
食膳に使われている古伊万里の器が古くからこの地にあったのもこの北前船によるものだそうだ。



記者所感

料理を前にして、使われる山菜の種類の多さに目を見張はった。25種類くらいまでは数えられたがその後は分からなくなってしまった。
山菜は見かけは似ているが味、歯ごたえも様々で、それらを白ごま、黒ごま、くるみなどで丁寧においしさを引き出してくれている。

出羽三山は霊山として全国から人々が修行に集まってくるところだった。出羽屋の山菜料理は昔からこの地に伝わる山菜料理と、宿坊の時代の「こんな味付けをしたら喜んでもらえた」などのお客さんの反応が今の料理を作ったといってもいい、言うなれば郷土伝来の料理と全国の行者の意見、そして研究熱心なご主人の合作といっていいのではないだろうか。
そんな料理が脈々と受継がれていることがうれしい。巷には高級な食材が溢れているが。”素人にはちょっと見つける事が出来ない気むずかしい山菜”など、ここでしか味わえない山菜料理はお金で買えない贅沢。