黒部峡谷 欅平

名剣温泉

電話0765−52−1355
■記事の内容は2000年10月の取材によるものです。
■ご予約・お問合せの際「タビエルを見ましたが・・・」とお伝えください。

 黒部峡谷の絶景を走るトロッコ電車を下車して歩く事15分。四方に立ちはだかる壁のように切り立った山々、すい込まれるように深い深い谷底のその奥のエメラルド色の渓流、名剣温泉はこの大いなる自然の造型物の中、渓谷に張りつくようにある。
宿の家人による手作りの露天風呂は野生への入り口。
下界を置き去りにしてきた開放感と優越感につつまれる時である。


目前はすい込まれるように深い谷底。そこから垂直に切り立った山の中腹ほどに宿はある。 対岸に立ちはだかる壁のような山は所々に荒々しい岩肌を見せ、不用意に近づいた私を威嚇しているようだ。

一転して炭の焼ける匂いが漂う館内は、山の宿らしいくほっとさせてくれる。「日本秘湯を守る会」設立当初からの会員の宿。

大絶景を映すの天然温泉
露天風呂

お客さんが入りに来る顔を思い浮かべながら宿のみんなで造ったという手作りのお風呂は渓谷沿いにある。
男女隣り合った露天風呂。

対岸の岩壁がこちらに迫ってくるような絶景、こんなに山奥まで来てしまった・・・という思いが、湯を求める心に火をつける。

【女性露天風呂】
【男性露天風呂】
露天風呂へ向かう釣橋より。
遠く下のほうを見るとこのような渓谷美が見える


源泉をここから1800m上流の祖母谷温泉に持つ北陸には数の多くない硫黄泉。
湯の花がいっぱい浮いているお湯は肌触りが滑らかで、湯上り後もぽかぽかとあったまる。湯から上がってきたお客さんは口々に”いいお湯だ”と話し合っているのにも頷ける

内湯
男湯
女湯
脱衣場(男湯)に巨大な岩石が落ちてきたかと思うがそうではない。 切立った自然の岩場に張りつくようにお風呂が造られている。 ここを見れば宿の立地状況が良く分かる。
岩場はかまわず浴室(男湯)まで突き抜けている。


山菜料理

採りたての山菜を頂く山の料理。




施設データ
客室/11室
浴場/内風呂男:1 女:1  露天風呂男:1 女:1 貸切風呂:1

宿泊料金(1泊2食付の1名料金 サ込・諸税別)

1室2名 1室3名 1室4名
通常 14,500 14,500 14,500
休前日 15,500 15,000 15,000
ハイシーズン 15,500 15,000 15,000
■チェックイン 15:00   ■チェックアウト 10:00

*正確な料金につきましては直接宿へご確認ください。
*営業期間は5月上旬〜11月中旬まで


記者所感

垂直近いほどに切り立った断崖の壁、所々に見える岩肌が人を寄せつけないような厳しさを見せる。峡谷に張りつくように建つ宿はかつてはアルピニストが集う宿であったそうだ。今でこそトロッコ電車があり観光客も来れる所となったが、それでもこ唯一の交通手段であるトロッコ電車がなくなる夕刻には一転して秘境の姿を取り戻し、憂き世から遮断され否応無しに自然と対峙しなければならないという一抹の心細さを覚える。そんなところだからこそ宿のぬくもり、人の温かさが一層ありがたい。
そうだここでは、何をしてもこの大自然に勝ち目はない。心行くまでこの素晴らしい湯に身をうずめ、自然の音に耳を傾け、いっそこの樹海に心を漂わせてみよう。