輪島の朝市は漁師町ならではの活気にあふれている。ねぶた温泉へはここから車で10分ほど。目指す「能登の庄」は日本海を小高い丘からね見下ろすねぶた温泉の一軒宿。吹き抜けのロビーは民芸調の木の質感。素足で歩くのが気持ちいい全館畳ばりの館内には、輪島塗りなどの調度品が飾られ品の良さが漂う。 チェックインを済ませると女性はお好みの浴衣を選ぶ楽しい時間が待っている。200種類もの浴衣がそろっているので、選ぶだけでも楽しい。4階に設けられた展望風呂には雄大な海の景色が展開される。日本海を一人占めした気分。男女とも浴室、景色は同様。女性用脱衣所は各洗面台が独立した鏡台になって化粧水などのアメネニティグッズもかなり充実ぶり。露天風呂は外来入浴もできる「元湯」に併設。ねぶた温泉はPH10.5の高いアルカリ性を示す天然温泉で、エステを超える温泉効果といわれている。湯に身体をあずけると”とろり”とした不思議な感触につつまれ、湯上り後は一皮剥けたような新鮮な肌になっている。食べごろを逃さぬようにと順々に料理が運ばれてくる。奥能登の新鮮な魚介類を味わえるのはもちろんだが、ついついお酒がすすむ珍味の数々。食べごろを逃さぬようにと順々に料理が運ばれてくる。奥能登の新鮮な魚介類を味わえるのはもちろんだが、ついついお酒がすすむ珍味の数々。すべての部屋から広大な日本海が見渡せる。写真は特別室で、一般客室にはソファーはないが品の良い感じはそのまま。
朝市で賑う輪島の町から車で10分ほど、能登の庄は海に面したねぶた温泉の一軒宿。前は海、後ろには山を背負い、近くには畑と古い民家が数件あるだけの静かなロケーションだ。高台になっているこの辺りは湾になった海岸の美しい曲線が見渡せ、天気がいいときの海の青さは格別だ。能登の庄での寛ぎは、足の先から始まる。 スリッパは無い。 ロビーをはじめ全館畳張りになっていて、 浴衣に素足でここを歩くのだが一度これを味わってしまうとスリッパが野暮に思えてしまうかもしれない。窓からは海が見渡せ、宿のどこに居ても海を感じていられる。また、木造の宿ではないが、木の質感を大事にしているようで、そこに漆塗りの調度品、季節の花などが飾られている。とてもやすらぐ空間だ。 女性を笑顔にさせる術をよく心得ている。輪島塗の器を愛でながら食事できるのももこの宿ならではのこと。優美な汁椀から、造りをのせた頑丈そうなどんぶりに至るまで、もちろん輪島塗り。繊細な曲線、深い深い漆の黒。ただの黒では無い、朱や群青、全ての色を飲みこんだ色。それと対照的に唇に触れたときの易しく吸い付くような、あかちゃんの肌のようなやさしい感触。料理には隠し味に”いしる”が使われているという。いしるとは能登半島に古くから伝わる魚醤です。醤油は大豆がベースなのに対し、いしるはイカもしくはイワシを発酵させてものがベースだそうで、ちょっと癖のあるものと聞いたいたのですが、味付けがいいためか、これがことのほか旨い。ついついお酒のすすむ料理。