秋の宮温泉 鷹の湯 宿泊レポート

2003年5月の宿泊レポートです。

秋の宮温泉 鷹の湯 キャプション

1.秋の宮温泉郷は岩手と宮城とに隣接する秋田の南東に位置する。栗駒山の西から南麓にかけてのこの付近は秋の宮温泉郷の他に鳴子温泉郷、栗駒五湯、小安温泉郷、泥湯温泉などの集まる恵まれた温泉ゾーンだ 2.秋の宮温泉郷には10軒程の温泉宿が点在し、目指す鷹の湯温泉は独自の源泉をもつ河畔の一軒宿だ。日本秘湯を守る会会員の宿であるが、秘湯といっても建物自体はさっぱりと明るい雰囲気。床の一部には温泉がめぐらされていて温泉熱による床暖房がされている。 3.【混浴露天風呂】屋根付きの半露天風呂は川に面して岩風呂と木で縁取られた風呂の温度の違う2つの湯船が配されている。 4.【女性用露天風呂】堂々とした東屋風の屋根に守られた半露天風呂は宿の一番高いところに設けられていているので、女性が安心して開放的な露天浴を楽しめるだろう。湯口を2箇所に設けることで浴槽内の端と端とで温度の高低をつくるという工夫がされている。 5.【野天風呂(混浴)】小道を川原へ下っていくと、あったあった露天風呂ではなくまさに野天風呂といったほうがぴったりのお風呂。脱衣場は波板と丸太で作ったものが一つだけ。当然男女ともここで着替えるので、女性にとっては根性が試されるところ。このお風呂を前にして恥かしさに敗れるかそれとも入湯欲が勝るか・・・。 6.【大浴場(混浴)】湯治場の風情が残る大浴場は木枠の3つの浴槽がコの字にならぶ。それぞれ温度が違い、湯船の深さも85cmの中座浴や130cmの立ち湯まである。湯に体を浮かせたままいろんな体勢がとれて気持ちいい。奥には打たせ湯もあります。16:00〜18:00までは女性専用女性専用時間。 7.【女性用内湯】混浴の大浴場が女性専用の時間にはこちらがが男性専用になる。 8.湧出量は測定が不能なほど豊富であることの恩恵でどの湯船からも溢れ床を濡らす。温泉好きにはたまらない掛け流しの湯です。弱食塩泉のお湯は湯上り後も体の中からジワジワ温まります。 9.どの客室も川に面しているようだ。川幅はそこそこあるので川が間近というわけではないが、それでも自然を存分に感じられる。部屋は簡素で清潔。 10.源泉はなんと目の前の川原にあり宿の庭から見下ろすことができる。雨が降るなどすると温泉の出方や温度に影響するそうで、作り物温泉ではなくまさしく地熱の恩恵だとうれしくなる。近くには足湯があり、散策の途中に一休みするのにちょうどいい。

秋の宮温泉 鷹の湯 レビュー

鷹の湯温泉では野趣溢れるお風呂を楽しみの中心に持ってきたい。最初に興味を惹くのはやはり野趣に富む露天風呂や野天風呂だが2度、3度と泊まりに来る人には意外に内風呂のファンも多い。建物としては宿の歴史を物語るように明るくさっぱりと改装されている部分、ちょっと民芸風に改装されている部分、そして本当に古いままの部分があり結構バラエティが豊かなこの宿は、秘湯といっても木造の建物は全体的にはこざっぱりとしていて、場末な感じは薄いほうだろう。鄙びた一軒宿みたいなところ求めてる人には、その点で若干物足りなさを感じるかもしれないが、反面古くからのお湯と秘湯を守る会ならではの充実のお風呂を不便を感じず楽しめる宿だ。(ご主人は建物にもっと湯宿っぽさを出したいとは感じているようで、部分的には改装が始まっている。これからますます楽しみ。)客層も個人から団体まで広いように感じるが、その広い守備範囲を何の戸惑いも感じさせることなくまとめ上げるのがお風呂である。足湯まで合わせると全部で6つの浴室、さらに各浴室には2つ以上の湯船が基本。男性専用のお風呂は1つもないので(時間帯によって男性専用になるところはあるが)、混浴が大丈夫な女性にとっては宿のすべてのお風呂に入れてしまうという温泉三昧の宿だ。夜には混浴の露天風呂に夫婦で入ることを楽しみにしているお客さんがいるため、照明は抑え目といううれしい心遣い。古くからの東北の宿は建物こそ新しくなっても、混浴の文化が力強く息づいている。