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About the タビエル
私には忘れられない宿があります。日常生活の中でいつも思い焦がれていて、”今度はいつ行けるかな・・・”と カレンダーを見ながら心を躍らせる。訪れるといつも親戚が来たように飾らない笑顔で私たちを迎えてくれ、私たちはその土地の雰囲気に包まれ、手作りの料理と心地よい湯につつまれ、しばし日常と完全に切り離された時間を過ごす。宿を後にした帰り道、”こんどはいつこれるかな・・・”などともうそんな 話をしている。 家族で営む、名もないお宿でした。今その宿は営業していません。 でもその宿がお宿の愉しみを教えてくれました。 言ってみれば、僕にとっての初恋の宿です。 おかげで自分の波長と合うお宿で過ごす時間が、何よりの愉しみとなりました。滞在中にふとこころをときめかせた宿の景色を写真におさめつつ。ゆっくりと滞在記を書いてまいります。