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にゃんこの花。
みなさんからのコメントを読む前に『星のや』に宿泊してきてしまいました。宿泊した私の個人的な感想ですが、宿に対する期待が非常に大きかった分、かなり落胆したというのが正直な気持ちでしょうか。ただ、自分の求める宿像がはっきりしたので、これからの湯宿選びをするための勉強になりました。宿に何を求めるのか...。個人差が随分あると思いますし、誰と一緒に宿泊するのかによっても変わってくることだと思います。一般的には、温泉そのものだったり、お料理だったり、宿の雰囲気や心遣い・サービス、その宿でなければ楽しめない何か、などがあるかと思います。私の場合、一番は温泉で、その次にのんびりと過ごせる空気。実は『星のや』に宿泊する前に『名月荘』に一泊したため、何かにつけて比較してしまいました。『名月荘』はその評判が高いのがよくわかる、とても素敵な宿でした。『星のや』の全体的な印象はバウハウスさんのコメントが的確です。私が気になった点としては、まず、湯宿としての『湯』について。宿泊客が使える温泉施設は2つありました。「とんぼの湯」は宿泊する部屋からしばらく歩く距離にあります。午前10時から午後10時まで利用可能な入浴施設で、入り口でタオルを貸してくれますが、それ以外は一般の日帰り入浴客と同じ扱いです。かなりの人数の一般客が次から次へと入浴しては出ていくような慌しさがあり、また、肝心のお湯も内湯・露天風呂共に「源泉かけ流し」を謳っているにしてはきれいなお湯とは正直思えませんでした。もうひとつの施設、「メディテーションバス」は宿泊者専用なのですが、午後3時から午前11時半くらいまでの利用が可。「とんぼの湯」が嫌だったのでかなりこちらのお世話になったのですが、お昼から3時間ほど利用できない時間帯があり、少し不便を感じました。施設自体はとてもモダンな湯のコンセプトを基に造られたお風呂で、温泉のイメージからは随分と違っています。洗い場は4箇所円形の個室のようにあるのですが、桶などは一切なく、すべての洗い場を使われてしまっているとかけ湯も出来ない状態となり、個人的にはかなりフラストレーションを感じました。全体的に照明が落としてある中、湯船に入ろうとするとまず4段の階段があり、そこから湯の中を歩いて白で統一された明るい湯船に行き着き、そのまま奥に進むと窓がなく照明もほとんど無い真っ暗な空間に辿り着きます。そこでメディテーションを、ということなのだと思いますが、かかっていた音楽が耳障りで気になり個人的には落ち着けませんでした。音楽の好みは個人差が大きいですよね。それから、注意書きがあるものの、そこここに段差があり、愚鈍な私は湯の中で足を何度もぶつけ痣が出来てしまいました。その意味ではバウハウスさんが書かれているように年配者にはちょっと厳しいかと思います。もうひとつは湯宿としてどんな時間を過ごせるか、という点。テレビはありませんし、娯楽はCDを聞くこと、本を読むこと、家族と何もせずに過ごすこと、のようです。ただ、ニュースを入手するにも新聞は一部づつしか置いてなく、いつも誰かが読んでいて、自分が読める頃はもう昼過ぎ。テレビもラジオもないのでその日の天気予報もわからず仕舞いで過ごした二泊でした。本を読むには夜は照明が暗すぎて、、、。本を読むために照明を貸すにしても借りてきて返すという手間を考えるとそれも億劫でしたし(宿泊は集落のように作られた自分の部屋から外を歩きライブラリーやお湯に行くので天気が悪かったりすると外に出る気力も萎えてしまって)。テレビについては是非設置して欲しいと思いました、観るか観ないかは宿泊客の選択だと思うからです。名月荘ではDVDの貸し出しがあり、今回は一泊だったので利用しませんでしたが、是非利用したいと思いましたもん。毎日仕事でテレビをのんびり観ることさえないのに、テレビもDVDもないなんて、、、とこの点はかなり残念でした。最後にもうひとつ。谷の集落をイメージして川に沿っていろんな形態の部屋があるようでしたが、ひとつの集落として完結させるのであれば、コンビニのようなお店が一軒あってもいいんじゃないかと感じたのですが。一泊目にフロントに氷を頼んだのですが、アイスバケット一杯で300円!それに金額の50%の150円がサービスチャージで付き、締めて氷が450円だったんです。どこかに製氷機があれば自分で取りにいけるものですし、何よりも驚いたのはこの50%というサービスチャージ。ルームサービスで頼んだものすべてにかかるようで、このチャージには怒るのを通り越しそのあまりにも破格なレートに呆れてしまいました。海外のどんな高級ホテルでもサービスチャージに50%取るなんて聞いたことがありません。連泊をする人なら部屋で軽く何かをつまみたいと思ってもルームサービスしてくれる食べ物は限られているし何しろこのチャージでは考えちゃいますよね。と、いくつか気になった点を上記に書きましたが、『星のや』での滞在中、働いているどの人たちも宿泊客に積極的に挨拶をし声をかけるよう心がけているのを感じ、とてもよい印象を持ちました。これからまだまだ変わっていく宿なんだろうなと思います。いずれにせよ、この宿は前衛的なもので宿泊客により好みが随分と分かれるのではないでしょうか。