思わぬトラブルに暗くなった高速道路から遅くなる旨をお宿に連絡しながら料金所に付くと、お宿までの案内図が頂けました。すっかり暗くなった道を、案内図を頼りに細い道を抜けると、小さな御宿が目に飛び込んできます。一瞬実家に帰った来たような安心感が漂う光に誘われ、玄関をくぐりますが、もう既に他は夕食の時間の為か、フロントには誰もいません。数度の声がけに漸く仲居さんのお出ましです。小粋に飾られたフロント、パブリックスペースとなる読書室を横に見ながら２Ｆのお部屋へ案内されます。普通ならまず温泉に浸かってとなるのですが、あまり遅くなるとご迷惑と思い、夕食から頂くことにしました。 質感のある器に、料理長の腕が光ります。関西人からは少し好みが別れるところはありますが、お味は秀逸の部類、山の中という概念のせいか、おさしみの美味しさに驚かされます。でも、良く考えると東には有名な漁港が控えているのです。遅い到着のせいか、料理出しがオーバーペースですが、お酒を嗜なまない夫婦にとってはこれで適当。いつもは超スローペースで間が持たない私達です。お風呂は小さめですが、１０室のお宿には十分で殆ど独占状態です。私達の宿泊した昨年は時期も少し早く、紅葉の色付きも今ひとつでしたが、今年は如何でしょう？お風呂の向かいのお山が色付くと露天風呂からの眺めはきっと絶景。打ち身の痛みに薬局を尋ねると、ご主人自らシップの薬をお持ちくださいました。ＨＰの写真の通り柔和なご主人で、翌朝はインターまでの近道を丁寧に教えて頂きました。もう少しお話したり、読書室でゆっくりしたかったのですが、先を急ぐ旅（良くない旅パターンです・・）で、裏磐梯を抜けて今日のお宿はかわせみです。