箱根町湯本滝通り、須雲川沿いに並ぶ旅館の中でも茅葺屋根の佇まいがひときわ目を引く「離れ 山家(やまが)荘」。

隣接する「ホテル仙景」別館として離れ五室のみで営業する、北大路魯山人と縁の深い料亭「花の茶屋」の伝統を引き継ぐ料亭旅館です。

須雲川沿いの宿

 

茅葺屋根がひときわ目を引く入口
待合室
Wi-Fiが使えるラウンジ

母屋・湯小屋・離れが点在する庭園を抜けて一番奥の離れへ。

離れへ
茅葺の母屋・宴会場
茅葺の母屋・宴会場
離れが点在する
離れが点在する
秋海棠
沢蟹が
石段を登って
部屋が見えてくる
離れ「葵(あおい)」

離れからの眺望は乏しいですが造りは古き良き日本家屋で、傍らのせせらぎや蹲(つくばい)の水音とカジカガエルや鳥の鳴き声が郷愁を誘います。

和室9.5畳
広縁
生け花 吾亦紅・竜胆(われもこう・りんどう)
次の間(寝室)

部屋には源泉かけ流し伊豆石風呂が備えられています。

源泉かけ流し伊豆石風呂

部屋風呂の他にレトロな家族風呂(無料貸切)、隣接する「ホテル仙景」の露天風呂(一日おきで男女交代)、大浴場(男女別)が利用できます。

泉質は単純泉、弱食塩泉、含食塩石膏泉の混合泉、源泉掛け流し。いずれも終夜利用できます。

「山家荘」専用貸し切り風呂 (無料・終夜利用可能)
レトロな水回り
「山家荘」専用貸し切り風呂
「山家荘」専用貸し切り風呂
「ホテル仙景」露天風呂(一日おきで男女交代)
「ホテル仙景」大浴場

こちらでとりわけ素晴らしいのは離れに運ばれてくる食事です。

「仙景」とは別の専属板長が作る本格懐石は、さすが北大路魯山人ゆかりと称するだけあって非の打ちどころもありません。

それぞれが季節感溢れる食材と盛り付け、もちろん調理・味も一級品です。

夕食膳
食前酒:小田原産白加賀梅自家製梅酒
*先付:柿白和え
大徳寺麩・湿地茸・三度豆
*先付:秋刀魚焼南蛮
酢取り蓮根・焼葱・糸唐辛子
*前菜:むら雲豆腐・椎茸・軸三ツ葉
サーモン土佐漬け・シャインマスカット・パパイヤソース
いが栗渋川煮
鮑塩蒸し
石川芋衣被ぎ
*お造り:車海老・鮪・平目・ネギトロ磯部・帆立貝
*別皿:鰹叩き
妻一式
*焼物:焙楽焼き 秋鮭・松茸・銀杏・すだち
*温物:鋳込み蕪 煮穴子・菊花餡

強いて言えばこの和牛鍋は蛇足と思いますが、若い人向けにこうしたメニューは必要なのでしょう。

*鍋:牛ロース陶板焼き
足柄牛・エリンギ・玉葱・ズッキーニ・自家製ソース
これば蛇足か?若い人向けのメニューでしょう
*油物:海老茶巾揚げ 季節野菜・レモン・塩
*食事:白飯・香の物・赤出汁(茄子)
*甘味:蕨餅 *水菓子:豊水・巨峰

先付からデザートまで二時間近くかけて堪能させていただきました。

 

夜、淡い光の庭園を歩くのもなかなかの風情。何度も三か所の風呂を楽しみました。

夜の庭園
夜の離れ

朝食も盛りだくさんでついつい一杯やりたくなるような内容です。

もちろん一切手抜きなしの素晴らしい献立でした。

朝食膳
惣菜いろいろ
鯵開き・湯豆腐・煮物・サラダ 御飯・シジミ汁

 

今回25年振りの宿泊でしたが、改めてこちらの宿の素晴らしさを再認識、”Go To”期間中に是非もう一度訪ねたい、そんな思いに駆られました。

ただ旅行会社の口コミなどでは、今風の宿しか知らない世代がこうした宿の風情を苦手とし、低評価をするのを散見します。
このまま時代が経過して顧客の指向がなお変化し、古き良き施設を「古いだけ」「清潔さがない」「部屋風呂が小さい」などと敬遠する年齢層が主体になってしまうことを危惧します。
改良すべきところは直しながら基本姿勢はこのまま、いつまでも継続していただきたいと思います。

 

 

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