鳴子の滝の湯いってきました。
150円で券を買って帳場へだす。帳場は小さな部屋にこたつが押し込まれていて、そこにぴったりフィットしたおばちゃんが振り返った。癒し系で愛想がいい。
脱衣場に入ると、たまらないあの匂いだ。白く濁った硫黄泉と言うのはやはり自分にとっては別格なのだ。
木造の木肌むき出しの浴室。午前中の若々しい光が差し込んで、湯気をキラキラ光らせている。光の加減で青みがかった白い湯面は感動的な景色。頭上には丸太が5本ほど横たわり、それらは筋がほられて樋となり、そこから熱い源泉が滝となってどばどばと流れ落ちてくる。狭い浴室の中にはその音がぐるぐると渦巻き滝行のような気分。
片足を湯に突っ込んでみたが、たまらなく熱い。我慢できないのでしばらくかけ湯してから、そのあと体を充分に冷やして再突入。やっと10秒ほど入れた。5分くらい体を冷やしては10秒ほどの入浴、これを繰り返してサウナのような爽快感。
入浴感は入浴中は脂肪分を抜いた牛乳のようななめらかさ。ぬるい湯のほうでそれを実感できる。でも傷口があればピリピリ来そうな気配も漂わせている。からんも無ければシャンプーも石鹸もない。入浴後はパウダーをまぶしたようなさらさら感。
150円。ペットボトル1本分ほどの料金でこんな記憶に残る体験ができるなんて、温泉てやつは・・・。