前菜 サザエエスカルゴ風、寄せ鱧(はものにこごり)、手長海老黄身衣、南京カステラ、鮎の有馬煮
さて、夕食です。
自分の食事の時間はチェックインのときに名刺サイズのカードに書いて渡してくれる。食事の時間をよく忘れる自分としてはありがたい。若旦那は昔、箱根のクラシックホテル、富士屋ホテルで修行したというからその辺から取り入れたのかもしれない。
食事処はロビー近くの階段から2階へ上がっていく。木の風合いを全面に出した食事処だが間接照明のせいかなぜか都会的に感じる。
特徴的であるオープンキッチンで板長さんがなにやら仕事をしている。
カウンターには新鮮そうな尾頭付きが3尾、氷にのせられている。造りにする魚のようだ。
私はカメラなど荷物があったためかその脇をぬけて一度席まで案内された。
こちらは、通常のおつくりで、手前から時計回りにアオリイカ、炒りウニを巻いたスズキ、伊勢海老。
緑の葉に盛られて瑞々しい。造りはセッティングされているものが3品あり、そのあとでオープンキッチンで選ぶものも1品あるから結構造りのオンパレードだ。セッティングのものは、あおりイカの炙り、炒りウニを巻いたスズキ、伊勢海老。
そして先ほどオープンキッチンの金目、シマアジ、鯛から選んできたのがシマアジ。
ソムリエの資格を持つ方がいるので、お酒好きは楽しめるかもしれません。
「下戸なわたしにでも飲めそうなものを」、と頼りないオーダーをすると、梅のカクテルを作ってくれた。張り合いのお客でゴメンなさいね。小田原の曽我梅林の梅を使っているそうだ。大変美味しかった。
先付けの枝豆豆腐
何が出てきたのでしょう。蒸気が上がっています。
蓋を開けてみるとこうです。焼物 米茄子田楽、焼伊佐木
蒸気が吹き上がっている。子供だましだろうと意地悪に構えていたら、味噌の付いた茄子がなかなか旨いではないか。味噌の後味がやさしいのだ。
口直しに塩シャーベット。気が利いてますね。
酢肴 酒蒸し鮑オレンジ。味は良かったが個人的にセロファンはどうもなじまない。
変わり鉢 牛宝楽焼。チーズがしいてありなかなかおもしろい味。牛肉も美味しかった!
揚物 蓮根団子(おくら)
桃のゼリーよせ。白あんのようななにかのおかげで浮ついた味にならない。落ち着いた品をとじこめてある。