ドンちゃんさんこんにちは。全体の空気といったものではありません。料理の違いは、個人の趣向もあり難しいとは思いますが、料理人の心遣いでしょうか。たとえば、今回の月替わりの料理で「ふかひれと牡丹えびのナス釜」ですが、ナス釜はわざと米ナスでなく丸ナスを使用し、皮の硬さを緩和したものにして有りました。味付けも、お酒にもご飯にもパンにも合うような味付けです。全ての料理に心遣いが感じられます。そして一番大事なのは、料理と料理の間合いです。間が開くとせっかくの料理が台無しです。異常に間合いがあく旅館が多々ありますが、「かわせみ」は絶妙なタイミングです。サービスですが、仲居さんにしても男衆さんにしても、過剰なサービスでなく、自然なサービスなのです。数えればきりがありませんが、今流行のマニュアルどうりの動きではないのです。マニュアルでなく、その人の自然な心づかいが感じられるのです。無駄な動きも無く、無駄に部屋に出入りしない。しかし必要な際は機敏な対処をしてもらえます。全ての行動や仕草がわざとらしい動きが無いのです。最近は、どこへ行ってもマニュアル、マニュアルで、嫌になります。まるでロボットが接待しているみたいです。この宿は本当のサービスが解った人たちのプロ集団と私は思っています。本当にこちらが気を使わなくてすみ、心静かにゆったりさせてもらえます。料理もサービスもいたって自然。簡単なようでこれが一番難しい。この難しいことを、いとも簡単にやっているところがすごいと思います。