雅樂倶エントランス
「非日常」への入口は、あまりにも周囲の環境に溶け込んでいます。事前情報がなければ、ここが隠れ家の扉だと気づかずに、通り過ぎてしまいそうです。
入り口のオブジェ
玄関の扉を開けると、鮮やかな色あいのオブジェがひっそりと寄り添うように「さあ、どうぞ」とその先の空間に導いてくれます。
新館の光りあふれるロビー
仄暗い空間をぬけると、光が降り注ぐまぶしい白の空間。窓いっぱいに拡がる神通川の水面。もしあなたが初めての来訪だとしたら、突然、リゾートに転送された感じを抱くかもしれません。宿泊客は、ここでチェックインの手続きをし、雅楽ワールドの客人となります。
神通川を正面に見て
ここは、雅樂倶を代表する景色の一つに身を委ねる特等席。
ロビーの暖炉
クールなインテリアも暖かな火があれば、安らぎが加わります。
ウェルカムドリンク
わたしたちは抹茶を選びましたが、ウェルカムドリンクは、コーヒー、紅茶、ビール、抹茶の中から選べます。添えられたお干菓子にも雅樂倶のマークが入っていました。
味樂のランチ先附
この時点で雅樂倶には和食、フレンチの2つのレストランがありました。一泊では両方を楽しむことができないと直前まで、ディナーをどちらにしようか迷っていました。ところが、雅樂倶の送迎を頼んだところ、スタッフの方が私たちの時間に合わせて迎えに来てくれるとの事だったので、ランチも雅樂倶で頂くことが出来ました。そのような訳で、ランチは祇園佐々木さんの支店の「味樂」です。写真の先附に、思わず見とれてしまいました。
味樂のランチ椀物
実はこの前におこわの上にカラスミが乗っている豪華な一品がでました。そして、この椀ですが、丁寧に引いてあるおだしを堪能できるだけではなく、写真には写っていませんが、お椀の蓋に鮮やかな椿の絵が描かれており、目でも十分楽しめるようになっています。
味樂のランチ焼き八寸
節分をイメージした焼き八寸だそうです。イワシのお寿司は、富山市内で食べたお寿司屋さんのお寿司より美味しかったです。華やかで凝ったランチのクライマックスと言っていいお料理で、2人分を取り分けるよう、一皿に盛り合わせて来ました。この後、更に料理は続いていくのですが、八寸を食べ終わる前にお腹いっぱいになってしまい、「今日は甘鯛が入ったから、いつものじゃこご飯ではなく、甘鯛の炊き込みご飯です。」と言われても、ほんの少ししか食べられず、残念な思いをしてしまいました。敷居の高い名店のお料理をノンストレスで頂くことができ、本当に感謝です。3月で契約が切れてしまい、「味樂」がなくなってしまうと聞いて、とても残念です。
本館2階客室廊下
ランチの後、スッタフの方が施設の説明をしながら、お部屋に案内してくれました。ロビーで好きな浴衣を男女とも、たくさんある中から選べます。(着付けのサービスもあるようです。)雅樂倶は本館と新館があり、それぞれ雰囲気が違います。今回宿泊した、いろいろな地域や国の名前のついた部屋は、本館2階のポップな色調の廊下に並んであります。(廊下に置かれたライトはかわいらしい手袋の天使)
ギリシャの間入り口からの眺め
宿泊したギリシャの間は、本館2階の一番奥にあります。部屋の床は地中海風のタイル。おしゃれですが、冬はちょっと冷たかったです。
ギリシャの間天蓋付ベット
完全に外国と間違うような、夢見る天蓋付きベッド。このカテゴリーの部屋では、2室ある禁煙ルームのうちの1つです。上質なリネンで寝心地もとてもよかったです。風呂なしで、一番下のカテゴリーの部屋ですが、広さも使い勝手も丁度良く、気持よく滞在することができました。
ギリシャの間窓辺の眺め
部屋からの眺めは神通川です。バルコニーには、ここが雅樂倶だと意識させるオブジェが置いてあります。ソファセットのテーブルには、ウェルカムスイーツのカステラが置いてありました。(お部屋のお茶類は無料です。)とてもおいしいので、雅樂倶のお土産にいいと思います。
ロビー前のテラス
神通川に面して、雅樂倶は開かれています。最初、青っぽかった神通川の色もだんだん緑がかってきました。対岸に人家はありますが、
離れているので気になりません。神通川の水面の色が、独特の隔絶感を与えています。
本館の階段
階段というよりも、階段のある空間自体が巨大なアート。本館と新館の階段は完全に違う意匠で作られているので、そこがどこか、間違うことはありません。
アートウォーク
神通川に面して、アートウォークが作られていて、アートを眺めながら、ちょっとしたお散歩が出来るようになっています。写真の下の部分の赤茶けた石がある部分は、実は本館B1にある露天風呂の先端です。ダムの水門すらアートに見えます。(ちょっとこわい感じに私には見えるのですが。)
アートウォーク
球体のあるテラス。ロビー方向には安藤忠雄の「光の教会」のように切り抜かれた十字架もあります。きっと結婚式にも使われるんでしょうね。
アートウォーク
ちょうど、和食のレストラン前です。こちらから和の雰囲気に変わって行きます。かわいい石像もあります。この前を更に進むと竹林があり、新館のエントランス(最初の写真)の所にでます。お散歩を楽しむのなら、更に歩を先に進めて、隣の足湯のある公園や植物園に行って見るのがお勧めです。雅樂倶のオブジェと呼応しているようなオブジェが、公園にもあります。本館のエントランスの先には、名水の祠もあり、意外な発見もあります。