小さなロビーから客室へは、光の遮られた通路を通ることになる。

 

予約していたのは「シーサイドウイング ウエスタンスタイル」というダブルベッドの部屋。

海岸線と平行に「シーサイドウィング」と「オーシャンビューウイング」という二つの棟が並ぶ。海により違いのが「シーサイドウィング」

 

こちらが「温泉リビング」というコンセプトの露天風呂。

チェックインしてリビングの窓を開けると、ステンドグラスの光がリビングの延長みたいなテラスを青く染めている。

 

リモコンのボタンで「ウィーン」と天井とフロントのパネルが開きこの通り!15メートルほど先の波打ち際と、ずっとずっと先の水平線が露になった。

 

波打ち際まで15メートルほど。温泉リビングとはまさにここで飽きるほど海を眺めながら温泉に浸かれる場所なのだ。

 

波打ち際までは敷地を抜けていけます。宿泊客以外の方も入ってこれる場所ではあるようですが、ほぼプライベートビーチ状態。岩場なので泳げるわけではありませんが水遊びにはいいですね。
ただ他のお部屋のお風呂が見えてしまわないか気兼ねでわりと早く退散

 

海と空の色が変わっていくのをずっとここで眺めていました。こういう過ごし方は海外のリゾートっぽいなと思うのでした。

 

ドアはバリ島の職人の手作り。設置のためにわざわざ日本まで来ていたそうです!

 

露天風呂の方にはシャンプー類はなく、かわりに室内のほうにコンパクトなシャワールームがあります。

 

お部屋には空の冷蔵庫があります。持ち込みしてもいいのかな?宿には未確認です。

 

夕食はオープンテラスレストランで

こちらも電動で屋根が開閉するようです。こちらの椅子・テーブルもバリの職人の手作り。

 

和歌山ということで梅酒を注文

 

前菜に真鯛のカルパッチョ。この梅肉ソースは白浜温泉で人気の居酒屋「門」がプロデュースしているそうだ。

 

 

炭火にかけられた鉄鍋でたっぷりオリーブオイルのアヒージョがグツグツ煮える。

 

オリーブオイルとにんにくのなかに海老、イカ、椎茸、舞茸。
炭火は力強く、煮ているのに焼いたような香ばしさ。これめちゃ旨い!!

 

メインディッシュということになりましょうか、肉料理は黒毛和牛の炭火焼き。

この日は仙台牛だったようです。仙台牛は肉質のわりに価格が安いので穴場的な肉らしい。でも最近品評会で評価が高くなっているそうなので、今後は高くなっていくかも。ぼくがよく行く鳴子の方でも生育されてるはず。親近感

 

懇意の精肉店が一頭買いしたした黒毛和牛を、xyz向けに提供される。サシが多く口の中でジュワッとトロケル。口に吸い込む旅度に「うまっ」の声もれる。

 

炭火が弱火になってきたところでお焦げを楽しめる釜飯風ごはん。

欲を言えばデザートが欲しかった。

 

夜中のお風呂は電気を全部消して。星や水平線を行く船の灯りがだんだん見えるようになってきた。

 

翌朝目が覚めて、迷わず風呂へ。
台風が近づいてるとのことで凪いでいる。自然がダイレクトに感じられるな~

 

夕食と同じ場所で朝食

 

朝食は男の僕にはかなりあっさりしていました。スクランブルエッグ、この3倍は食べたい笑。
ちなみにハム・ベーコンにかかっているのはトマトケチャップではなく梅肉ソース。

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海眺めながら露天風呂。番屋に居ます

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海水浴に来たような海との距離で、一晩中露天風呂に入ってみたいと思ったことありますか?
いまその露天風呂で温泉に浸かっている。 チェックインしてからすっとここ。
目の前はほぼプライベートビーチ状態。といっても岩場なので泳ぐような海ではないから人も居ない。波の音がザワザワとサラウンドのように聞こえ、冗談みたいな臨場感に顔がニヤける。思い出したように風が肌を包んでいる温度を取り払っていく。
この状況はビール片手に過ごすには絶好のチャンスではなかろうか(僕は下戸だけど)。
海が見えると謳った宿にはいくつか泊まったことあるけど、「海水浴に来た」くらいの距離で露天風呂に入らせるのは他に思い当たらない。たぶん日本で唯一ここだけではなかろうか?

「昔浜にあった番屋、そんな宿が有ったら、、、」
それは「観光地再生」の仕掛け人、井門 隆夫さんの本当に何気ない一言だったらしい。と言うのも言った本人がそのことを覚えてないのだから。オーナーはそのフレーズがずっと気になっていたらしい。20年近くたち、「やるならあの場所やなぁ」と思っていた場所を幸運にも手にすることができたそうだ。
番屋とは漁師の作業場であり漁の道具置場。以前は浜のアチコチにあったらしい。そんな漁師たちの姿を見守っていた番屋を露天風呂として甦らせたのがこのXYZ。なのでラグジュアリー路線の宿ではない。料金も露天風呂付きで1万円台からというリーズナブルさ。2食つきが基本の旅館スタイルではあるが、居心地としてはバリ島あたりにありそうな小さな、わりとカジュアルなヴィラみたい。インドネシアからスタッフが2人来ていたのも、そう感じた一因かも。 自由気ままな感じが楽でいい。

蛇口からは椿温泉の源泉が流れて来ていて、温度が下がると自動的に源泉が投入される仕組みらしい。世界遺産熊野古道を訪れた多くの旅人を癒してきたという椿温泉はph10以上 の美肌の湯。トロリとした感触が皮膚の表面に現れる。朝起きた自分の肌のスベスベ感が何だか嬉しい。

風が心地いい。思えばずっとこの場所ですごしていた
なんにもしなくていい幸せ。ただ温泉に浸かっていればいいだけの一晩。数日前に泊まった女性は夜中までずっと海を眺めていたらしい。こないだ山奥深い秘湯で、「風呂に入るしかすることがない」という幸せな状況を体験したけど、ここはそれの海版かもしれない。

翌朝目が覚めて、迷わず風呂へ。
台風が近づいてるとのことで凪いでいる。自然がダイレクトに感じられる。 旅館を電車に例えるならばここはバイク、そんな自然との距離感。ここにいる間のほとんどを裸族のように過ごしてた。
まわりのプロテクターをどんどんはがされて、海と温泉という自然からの贈り物にどっぷりとさらされてきました。

番屋という非日常、これは予想もしなかった盲点だった。

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