群馬 四万温泉 時わすれの宿 佳元
お部屋 一般客室
時間ぎりぎりまで観光地をまわるのもいいが、たまには早めに宿について、温泉街をブラブラするのも楽しいだろう。四万温泉街は古きよき時代を残した歴史ある温泉街だ。
ピカピカに磨かれたロビーで、羊羹をいただきながらチェックインの手続きをする。
館内に設置された焼酎ディスプレイ、かなりの種類があり目にも鮮やか。宿のご主人が出張に行く度に手に入れてくるとか。
利き酒コーナーが設けてあり、さっそく一杯いただいた。たまたま飲んだ日本酒なのだが、これほど飲みやすい日本酒を飲んだことがない。
宿は全体的にとても清潔感があり、和風モダンなデザインになっている。窓からは四万川が見える。これがまた透明で美しく清流といった感じだ。
まずは貸切り風呂。ステンドグラスが綺麗なのと湯船も広くゆったりできる。
それほどかしこまった料理ではないのだが、こちらのペースを見て一品づつ配膳してくれる。バランスの良い盛り付けで目でも楽しめる。もちろんお酒との相性は抜群だ。
こちらは内湯。もちろん24時間入浴可能。昼間だと窓から露天風呂を挟んで、四万川と四季折々の自然が目に入ってくる。
館内に設けられた焼酎バー「兎乃」
百種類以上のお酒があり、お酒に詳しくなくても気さくなバーテンダーが丁寧に教えてくれる。語らいながら飲むのも良し、映画を見ながら飲むのも良し。
四万温泉の名前の由来として四万もの病に効く事から、という説があり、国民保養温泉地として第一号の指定を受けた。温泉街は五つの地区に分かれていて、共 同浴場や飲泉場が存在する歴史ある本格的な温泉街だ。大型旅館だけが立ち並ぶ温泉街にはない温泉情緒があり、懐かしい遊び場が点在する。 さて、なぜ今回、佳元を選んだかというと、まず第一に、佳元のHPの従業員の方のブログを読んでいると、とても宿として日々熱心に研究されていると感じら れたからだ。なるほど行ってみると接客係・配膳係、バーテンダーみんなが丁寧で、気持ちよく過ごせた。第二に佳元の標準客室の価格がとてもリーズナブル だったから。あとは子ども連れということもあって部屋食がどうしてもはずせなかった。ここ十年くらいで、全国の温泉旅館は食事場所が、部屋食から食事処に かわってきていると感じることが多々ある。部屋食プランにすると割高になる宿もあったりする。しかしゆったりするには、誰の目も気にせず、部屋でゆっくり 食事したいという方は多いのではないだろうか?四万温泉の宿は部屋食の宿が多い。佳元もしかり。ぜひとも守り続けてもらいたいものです。