静岡県 土肥温泉 富岳群青
宿泊日 2011年8月
お部屋

 

 

 

ロビーやレストランのある棟と宿泊の棟の間に3ヶ所のウォーターガーデンを抱き、それがリゾートらしいワクワク感を呼び起こす。

 

お部屋でフェイシャルエステ。連れの顎のラインがすっきりしたのには驚いた。訊いてみると、リンパ節の血流がよくなったためにむくみがとれたためだそうだ。

 

ぼんやりと海を眺めながら、もう言葉はありません。風が肌を湯上りの肌をなでていく。何もかわらない。でもそれが退屈どころかずーとこの時間が続いて欲しいと思っている。

 

 

ラグジュアリーなお部屋です。冷蔵庫はフリードリンク。瓶ビールなどもあるが、飲めない自分はペリエをもちだして日光浴。エスプレッソのサービスもうれしい。オレンジ色の箱はプレオープンの限定プレゼント。詳しくはブログで。

 

さてさて、ディナーのスタート!

 

野菜・地物の黒鮑・赤座海老にサマートリュフをあしらったのサラダ。向かい側から「おぉー」だの「あぁー」だのいちいち声が聞こえてくる。一つ一つの味が際立っているのには本当に驚いた。フランスの荒塩とも相性抜群。

 

 

造りを存分に食べられる宿泊プランだったので、造りはグレードアップしています。しかしこれほどとは!伊勢エビにウニ、マグロ、金目鯛、太刀魚などなど・・・スゴイです。しかもいずれもしっかりとした旨みをもった魚たち。正直これほどのボリュームとはおどろいた。

 

駿河湾産の鱸の「もと焼き」。シンプルな調理法で素材の味をいかに引き出すかだけで勝負した、和食に通じる美意識を感じる一品に感銘を受けた。

 

子羊の『子羊の香草ロースト 南仏風』。大満足。

 

夜9時?11時まで、このウォーターガーデンはウォーターサイドバーになっている。連れは食事のときにワインが進みすぎ部屋でダウンだったのため、ひとりでカクテルをいただきながらディナーの余韻に浸ったのでした。

 

バスローブ姿でだらけた格好でテラス越しに海を眺めながらの食事。洋と和のいずれかを選べるが、洋が断然冴えていた。

 

 

部屋に持ち込まれたベッドに、連れが横たわっている。
癒しの音楽が部屋に流れ、なんともいい香りが部屋に漂っている。珍しくエステをしてもらっているのだ、フェイシャルエステを。流れるようなエステティシャンの指の動きを「舞を踊ってるみたいだな?」とぼんやり眺めるその先は海に向かった一面の窓からは伊豆の海。なんか日本じゃないみたいな非日常。役40分後、スッキリ顔で起き上がったその顔はというと・・・、いやいやなんとなんと顎のラインがあきらかにすっきりしている。これには本人もすっかりご満悦の様子。エステを施してくれた女性による、リンパ節の血?流がよくなったためら?しい。
富岳群青での滞在はこうしてスタートしたのでした。

 「枇杷が新しい宿をオープンさせるの知ってる?」

  早耳の宿仲間からそんな連絡が入ったのが今年の3月くらいだったか。枇杷とはもちろん土肥温泉で人気の宿、「無雙庵 枇杷」のこと。その西伊豆に新しくできたた超ラグジュアリーなリゾートが富岳群青。だいまプレオープン中ということで泊まってきたのです。

富岳とは富士山の別名なのだそうで、つまりこの宿は「駿河湾越しにみえる富士山の眺めが伊豆の海の青とあいまって最高だよっ!」ということなのだ。ただし夏場の富士山ビューは難しく、グランドオープンの11月ぐらいからが見ごろらしい。それはともかく、まったくすごい世界を見てきてしまった。未体験ゾーンです。やられました。

  もともと小学校があったという海を見下ろす高台。ロビーやレストランのある棟と宿泊の棟の間に3ヶ所のウォーターガーデンを抱き、それがリゾートらしいワクワク感を呼び起こす。夜にはライトアップされて群青色の伊豆のく海を再現させるという仕掛け。

日のあるうちはずっとこのテラスで露天風呂の温泉に入ったりして過ごしていた。部屋の中にいると、外の音がほとんど聞こえないのでこの海の景色は壁一面の絵のようだ。シーリングファンがゆっくり廻っている。各部屋にはiPadが用意されているがあいにく音楽の聴き方が良く分からず、かといってスタッフを呼んで教えてもらうの億劫だったので、そのままだったが、お気に入りの静かな音楽流していたら絶対いいはず。

 さて、富岳群青はこの料理がおっきいポイントです。

『菜園野菜・地磯黒鮑・戸田産赤座海老のサラダ サマートリュフをあしらって』 というフレンチ独特の長い名前のサラダが出てくると向かい側からいちいち「おぉー」だの「あぁー」だのいちいち声が聞こえてくる。それもそのはず。じゃがいもを食べてみたら、「えっ、なんで!」って思うくらいに味に厚みがある。それはこの雰囲気のせいだけではないはずだ。添えてあるフランスから取り寄せたという塩との相性も抜群。アスパラはなんと生き生きとした味でしょう。黒トリュフののったアワビなんか食べたときにはもうひたすら”うんうん”うなずきながら言葉もない。

  魚料理・肉料理ともに2種類から選べる。いずれも連れとは別々のをオーダーしてみた。レポートに載ってない方はブログに載せてあるのであわせてご覧いただきたい。

『駿河湾産の鱸の「もと焼き」』。シンプルな調理法でで素材の味をいかに引き出すかだけで勝負した、ある種和食に通じる美意識を感じる一品に感銘を受けた。

『パート・カダイフを纏った金目鯛のポワレ ハーブバターソース』

来ました。このさくさくとした食感が口の中で香ばしく遊び、やがてしっとりとしてくるとそれはハーブ風味のバターソースを充分に含んでいたらしく、淡白な金目鯛の味をぐいぐいと高みに引き上げる。伊豆の定番「金目の煮付け」に少々飽きのある自分には、金目鯛の新しい姿を見せてもらった思いだ。
連れに言わせると、一つ一つ本当に丁寧なつくりに驚かされると言う。

 8:00?11:00の間でスタート時間を選べる。前日に「明日の朝食は食事処にしますか?お部屋にしますか?」と訊かれたので、バスローブ姿のまま「海を眺めながら」としゃれ込んでいる姿が思い浮かび部屋での食事をお願いしていた。

さてソファーのところにところ狭しと運ばれてきた、食事は相当気合が入っていた。バスローブ姿でだらけた格好でテラス越しに海を眺めながらの食事。でもそのシチュエーションにはまりきってない自分がいたりしてでもそれも含めて大いに楽しんだ!連れはセッティングおよび片づけでスタッフが入ってくるのが落ち着かないらしいから、食事処派と言っていた。また料理も洋と和のいずれかを選ぶことが出来るが、「断然、洋が冴えていた!」というのが我々の一致した個人的感想。

 朝食を終えてテラスでペリエを飲みながらリクライニングチェアーに体を預ける(ちなみに冷蔵庫のものはフリードリンク制。瓶ビールなどもあり充実)。時間を忘れてとはこのことだ。1?2時間経っても相変わらず空は青く、海はそれ以上に青く、庭は緑、セミ鳴き、湯の落ちる音がテラスに聞こえ、風が肌を湯上りの肌をなでていく。何もかわらない。でもそれが退屈どころかずーとこの時間が続いて欲しいと思っている。

「この宿、お忍びの宿としてもそーとー活躍するんだろうな」なんて考えている横で、連れは昨日のエステでの吹き出物対策の効果が朝になって現われて上機嫌だ。

チェックアウトは12:00というロングステイ。
だが来るものはやっぱり来たか。
恨めしいかな、とうとう夢から覚めなきゃならない時間。

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