新潟 寺泊温泉 北新館
お部屋 半露天風呂付「のどか」

到着の遅くなった私たちを迎えてくれたのは、この素晴らしい夕日でした。ビバ・日本海!

 


北新館は気取らない“普段着の宿”です。スッキリしたロビーは清潔感があります。秘湯っぽさが見え隠れしています。外観の写真は数年前の秋に撮ったもの

 

特沈殿している湯の花は赤茶けていて、タオルで浴槽の縁を軽く撫でるとタオルにもこってり赤茶色がくっつきます。強烈な個性。そして、匂い。温泉マニアの間で珍重される、あのアブラ臭のする湯です。モール泉みたいなやつなのかな?。

 


唯一の露天風呂付き特別室「のどか」はちょっと特別な空間。ここだけ隠れ宿っぽい雰囲気です。豆から挽くコーヒーも飲めてうれしい。

 

連れも私も前菜を一口食べてニンマリ。牡蠣の香草パン粉焼きには、ガーリックトーストが敷かれていて、いっしょに食べるといろいろな香ばしさが口の中で交錯してたまらない味。食事初めて数分で、もうここの料理のファンになっていた。

 

タコしゃぶ。半透明で鮮度のいいコリコリのタコをさっと湯に通し、野菜と一緒に口へ運ぶ。半生のタコは噛むほどに味が深くなっていく。手作りと思われるポン酢の味も冴えてる。

 

「お二人で仲良くどうぞ」といって、運ばれてきたのが高級魚のノドグロです。デカイ。ジュンワリと脂がにじんでいます。口の中に溶け出す濃厚感。でも、ギットリしたしつこさはなく、飲み込むとすぐに口がまたそれを要求してくる。お塩もいいもの使ってるんでしょうね?。そうそう、私をノドグロのトリコにしたのはこの宿でした。

 

あ?、タマリマセン。思わず声が出ましたアワビの肝ソースかけ。興奮を覚える濃い味。国産のアワビを使っているそうだ。そこに肝ソースがなんとも不思議な変化球的コクを与えるんです。「のどか」のリピーターに出される女将からの感謝の一品のようです。私も今回始めていただきました。

 

釜飯とフルーツのデザートでフィニッシュ。この釜飯が一風変わっていて、蓋が重く圧力をかけて焚いているようです。このとき既に満腹すぎて釜飯に手をつけられる状態ではない我々を見かねて、係りの方が夜食用におにぎりにしてくれました!

 

 

 

 

 

 

 

目覚めた朝は、すがすがしい天気だった。部屋の露天風呂は硫黄泉の源泉掛け流し。ただ、硫黄の匂いはほとんどない。連れは相当気に入ったらしく、長い間陣取っていた。私はその湯が床ではじける音と、野鳥の声を聞きながら朝のひとときを楽しんだ。

 

 

 

ここでの食事は驚きの連続でした。

連れも私も前菜を一口食べてニンマリ。山のものと海のものがちょっとづつ、多彩な味わいで楽しませてくれる。味付けも繊細だ。漁師町だと“豪快が売り”とばかりに味付けまで大味なことがある。その点、北新館は洗練されていた。牡蠣の香草パン粉焼きには、ガーリックトーストが敷かれていて、いっしょに食べるといろいろな香ばしさが口の中で交錯してたまらない味でした。食べ始めて数分で、もうここの料理のファンになっていた。造りの魚の目はまだ生きているかのよう。一つ一つ、魚の素材そのものの味が、グイグイくる。イカはコリコリ。半生のカニは味噌が旨い。女将さんが料理をつくっているそうなんだけど、食材を選ぶ目がとっても厳しいらしい。わかる気がする。さらに妻が今まで食べたことの無いくらいいのシャッキシャキ。このシャッキシャキのために機械で切らずに包丁で切ってるんだそうだ。

北新館のことを知ったのは、もう何年も前のこと。いい宿があるというので出張のとき訪れてみた。当初は硫黄泉と強食塩泉という見た目も性格も違う 2 種類の温泉を一度に楽しめ、しかもどちらも自家源泉ということが印象的でした。自分は特にこの魅惑的な色をした強食塩泉に惹かれていたのです。しかしそれだけではなかった、この宿にはさらに、「料理」と「人」という“隠し球”があったのです。どうしてもここの料理を連れに食べさせてみたくなって、というのもあるし、この宿をどう感じるのか興味があって、初めての二人での宿泊となりました。

さて、露天風呂付きの部屋「のどか」ばかりお見せしていると上質感が宿全体をつつんでるかのように見えてしまうかもしれませんが、全体的には気取らない“普段着の宿”。これが山の奥ならば、秘湯の宿として結構人気になっているかもしれない。 背伸びのいらない感じが自分たちの性に合っている気がする。 接客に関しても、親しみやすさのなかにも私たちとの程よい距離感を保ってくれていて、大変居心地が良かった。

「のどか」のお部屋がとても気に入った分、もうちょっと欲張ってみたいところもあります。この部屋ならばこそ、朝食の後に朝風呂をゆっくり楽しみたい。その後は豆挽きのコーヒーを縁側ですすりながら、まったりもしたい。そうなるとチェックアウトの時間は10:00だとどうしてもあわただしい。それとこの部屋だけだけはリンスインシャンプーではなく、もうワングレード上のものが欲しいと思ったりもします。ともあれ、全体的にはとても満足だった。まんまと連れは、「また行きたいわ?」と、しばしばつぶやいている。

朝食にあと部屋に戻り、部屋の縁側に腰を下ろした。山肌に紫のカタクリの花、つくしがニョキニョキ顔を出し、苔たちは朝の光を浴びて瑞々しく輝く。遠くの山から「ホーホケキョ」。すると近くの山からそれに呼応するように「ホーホケキョ」。ほかにも「イッピツケイジョウ・・・」「チッチッチッチッ」と合唱だ。お腹からお尻にかけて黄色い小さな野鳥が、苔をとりに来ているのだろうか庭を何往復もしている。巣でもこしらえているのだろうか。

部屋の露天風呂からは、朝風呂の湯が床にはじける音。
そんな朝の一コマがなぜか思い出される。

 

 

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