蔵王・遠刈田温泉 ザオウメッツ
宿泊日 2013年3月
お部屋 1階ツインタイプ

 

DSC_8449[1]

夕食を終えて、露天風呂。
3月の、しかも夜ということでかなり寒く、浴衣を脱いだら逃げ込むように湯船へ。
大好きなこのお風呂は健在だった。
森の中にいるような露天風呂。じわじわと体が温まってくる。

お湯は加温も加水も無い源泉をそのまま湯船に流す源泉かけ流しだそうだ。
温度を確保するために湯船を3つに区切っているようだ。

 

見上げると星星星・・・
ほかにお客さんがいないことをいいことに、露天風呂の真ん中でしばらく空を見上げていました。

 

男女入れ替えのシステムが変わっていて、男性が入るときは「男性入浴中」という看板を見せる。
その間中は男性用時間となり、最後の人が出るときには看板を戻しておく。
この日が平日でたまたたまそういう仕組みをとっていただけなのかは定かではない。

 

 

ツインベッドのお部屋。
ご覧の通り広さはあまりなく、お洒落さもいまひとつ。
ハイセンスを求める方には物足りないと思うだろう。
壁を無地にしてベッドカバーを取り替えたらちょっと良くなるかな?

 

 

 

 

朝日を浴びて再び露天風呂
前日には共同浴場の「神の湯」に浸かっていたが、あちらは温度が高いせいか刺すようなピリピリ感があり、
湯上りは血が騒ぐような爽快感。
それにたいしてこちらは体液に近いような、寄り添うかのような湯の印象だった。

 

レストランは 朝日に満たされていました。

 

マンゴージュース

 

これなんと豆腐がベースのデザート

洋食と和食のどちらかを選べる。

パンは5種類くらいあっただろうか。
外はパリッと中はふわふわで美味しかった。

 

 

 

ザオウメッツから帰ってきて翌朝、
自宅の布団の中で手や足をすりすりしてみるとまだスベスベ感が残っていて、温泉旅の余韻に浸る。
記憶は露天風呂に浸かり見上げた星空。露天を取り囲む高い樹木は部屋の壁。はるか高い天井には大粒小粒のキラキラ星が無数に描かれている。

もっと時間を巻き戻すと、森の幽玄を眺めるレストランでのフレンチ。食事中に出会った初老のご夫婦との楽しい時間。
お酌をしたり、デザートを分けてもらったり。小さい宿ならではのアットホームな雰囲気。
温泉のサイトをやっていっるコトを話すと
「家帰ったら、詮索してみるよ!」
”詮索”って、どこまで調べ上げられちゃってるんだろう(笑)
記憶は芋づる式にどんどん掘り起こされてくる。

数年前、ザオウメッツがよくない出来事で地元の新聞に載っていることを人づてに聞いていた。
現在はその時の経営者とはまったく別の方が経営している。
昔から好きだった宿で、知人の何人かにも紹介していた宿だ。いまお宿はどういう状態だろう?気になっていた。

建物は当時のままだった。ただしあれから7年近く経過しているので建物自体は少々くたびれ感が出てきている。
泊まったのはツインベッドの洋室だが、デザイン面では人気のお宿のそれから比べると見劣りする。ロビーの飾りつけは思いがあふれるようなにぎやかさだがこれは、もっとすっきりしたしつらえにすべきだと思う。ただ料理のグレードは確実に向上した。
それと温泉は源泉にこだわり、加水はもちろん行わず、加温も一切廃止したそうだ。

いろいろあったんだろうけど、たくさん夢を見せてくれていたザオウメッツは、前よりもいい方に向かってるように感じる。
そしてなにより、この森に囲まれた絶対的なロケーションと、露天風呂から見上げる星空はなにも変わらずにここにあった。

Leave a reply

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です