白浜温泉 THE HOTEL しらはま温泉
宿泊日:平成25年2月
お部屋:新館離れ露天風呂+オープンエアリビング付き和洋室

 

橋杭岩

千畳敷

三段壁

紀伊半島の先端のほうはなんと奇想天外な景色だ。

そして今宵の宿も奇想天外だ。

さして広くないロビーに入ると、ドッカーン。
ド派手な血の色したフェラーリ モデナが居座ってこっちを威嚇してる。
車好きの私のこころは鷲掴みされてしまった。

 

ここが自分の宿泊した部屋。
「離れ露天風呂+オープンエアリビング付き和洋室」というとても長い名。
バリで特注したというフェラーリレッドのソファーが眩しい。

 

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そして階段を登って2階部が こんなかんじ。
パブリックスペースではない。半露天風呂の戸を開けた先のこのオープンスペースは紛れも無く自分の部屋なのだ。
黄色いアーチ状の物体はなんとハンモック。
離れの部屋すべてにこんな感じのがついているというから驚きだ。

 

お風呂はそのオープンスペースの手前にある。
あまり大きくは無いので、一人で入るのが無理の無いとこだろう。
お湯は白浜温泉に湧く源泉の中でも最も古く、良泉とされる源泉をひいていて、それを源泉かけ流ししているそうだ。
こんなビビッドな色彩のホテルなのに、温泉に関してはけっこう真面目なのだ。

硫黄の微かな匂い。塩分のしょっぱさ。風呂上りはぽかぽか感とサウナのような爽快感だった。

ハンモックにすこし横になってみた。
2月ということでその真価を堪能するにはまだ寒かったが、白浜の海と町を見下ろすような高台でハンモックに横になってみると
空が近い。

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冷蔵庫は空っぽで持ち込み歓迎という。
籠に寝具やタオルなどが入っている。

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この宿は旅館というよりはホテルだ。
だからあたりまえのように泊食分離というか、待っていても料理は出てこない。
普通のホテルなら自らこの難局を打開するのだが、ここではお宿が提携のお店まで送迎してくれると言うのだ。

和食の提携店へ行くことにした。
送ってもらう車で話を聞いていたら、お客さんに喜んでもらえそうな店を自腹で食べ歩いてお店を開拓したそうだ。

旅館の料理って、たまにありきたりに感じてしまうことがある。
そんな時、本当に地のものをアラカルトでオーダーできる居酒屋みたいな料理の宿があってもいいのでは?と思っていたが、
泊食分離でこれが実現できるのであった。[clear]

ヨコワの造り

これは黒マグロのこどもだそうだ。これぞ白浜の魚といったところらしい。ちょっともち鰹ににてるかも。

 

たらの白子

これは地物ではないらしいが、今まで食べたこと無いくらいミルキーでかなりテンションが上がった。

 

うつぼの唐揚げ

白身魚みたいでしかも豊かなこく。海のギャングという異名をもつからもっとクセがあると思ってたが、とても旨い。
骨抜きが大変なので普通の旅館ではまず出てこないそうだ。

 

クエ鍋

初めて食べるクエ。いわずと知れた高級食材。

 

最後はクエ鍋で 雑炊

 

旨くて、料金も手ごろだった。アルコール消費量の少ない自分たちなので、一番値段の張ったのがクエ鍋を頼んでなければ?、一人3000円台だったとおもう。
素晴らしいコストパフォーマンス!

食事が終わって宿に連絡をすると、車で迎えに来てくれた。
なんか申し訳ないくらいのサービスだ。

 

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宿に帰ってきてからはまた温泉、そして夜風。

 

 

自由スタイルでいくハイコストパフォーマンスの異空間

かつて、串本の先端に革新的な宿が彗星のように現れて伝説となった。このホテルはそこをプロデュースしたネピアルの5年ぶりの新作であり、あらたな挑戦という。

しらはま温泉の高台まで、迷路のような細い坂道。その新しい棟はまだ新しく戸を開けるまの通路は団地のそれのようなそっけなさ(味気なさ)だが、戸を開けるとたちまちカラフルな色彩が展開されている。
籐風ののソファーや天蓋つきのベッドはすべてバリのデザイナーとのコラボ作品でもちろんこの宿のためにつくられた特注品だという。

最初はこのインパクトのあるビジュアルに興味を持って来てみたけど、実はありがたいのがコストパフォーマンスだ。なにしろこの離れは全室メゾネットタイプになっていて、1階部だけでも二人で過ごすにはまぁ充分なスペースがあるのに、2階部もそれと同じスペース。そして専用の半露天の温泉が付いている。それがビジネスホテルにちょい毛の生えた程度の宿泊料金ときてる。出張をちょっと回り道をして白浜に泊まってみたくなってしまう。

もちろん温泉情緒など期待してはいけない。
むしろとっても身近な、自分らしくリラックスできる場所だ。

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