付知峡(つけちきょう)の素晴らしい滝を見ものしていたら宿へ向かう時刻が遅くなってしまった。

付知峡の高樽の滝から宿をめがけて先へ進むとやがて道路は未舗装となりいよいよ秘境の宿の様相を呈してきます。
行き帰りで4度キジ(雄2雌2)に出会ったけど、なぜかあまり逃げない。「まぁ、お約束だから逃げておくか」程度で必死さまるでなし。のどか。キジではないのかな?

カーナビで見ているとそんなに距離はないように思えますが、砂利道でスピードが出せないため結構時間がかかります。
「ランプの宿」という未知の世界をはやく見てみたいと、気は焦るが悪路に足元を取られてる気分。

 

ちなみに未舗装で車を傷めないか心配する方もいるかも知れませんが、車高低めのぼくの車でも大丈夫でした。後続車は滅多にありませんので、ゆっくりゆっくり走らせましょう。

 

落ち葉が敷き詰められた入り口に到着です。看板ナイス

「渡合温泉」と呼んでいるが正式には渡合温泉旅館。渡合温泉の一軒宿

木造の雰囲気が素晴らしい。

ロビーにはジャーン!

たくさんの落下傘が降下中

この時間帯、ほとんどのランプにはまだ火は入っていません。
自家発電により裸電球が灯っています。

置かれているテーブルがなかなか立派なもので、訊いてみたら「栗の一枚板」と仰っていたような・・・(訊いたくせに覚えてない笑)

薪ストーブも現役で活躍中。

電球が生み出す陰影が心地よい景色をつくります

ぼくらが一晩をお世話になる部屋。
お部屋は全部で7室だそうでそれが数室づつまとまり、山の斜面を這う渡り廊下でつながっている。
なので小さな宿でありながらゆったりした気分で過ごせる。

携帯は圏外。テレビは当たり前に無し。この時間は自家発電による裸電球がひとつ灯っている。
部屋は至って小奇麗。こたつの天板が普通のものと違いヘリが数センチ高くなっている。

変わった形してんな~

と思ったが一晩過ごしてその理由に思い至った。果たして合っているかどうか。

こういうセンスがありがたい。

夏に来ても自然の風で十分涼しいんだろうな

とにかく、やすらぐのだ。

浴衣、タオルもちゃんと用意されています。

来る前は「鍋釜しょって」の山奥の湯治場のような仕組みをイメージしていたが、思ってた以上に充実。

 

ではお風呂へ

木の風合いが心地いい、そしてなんとも清潔感のある脱衣所です。

ランプの下、高野槙の浴槽が二つ並ぶ。

同様のお風呂がもう1か所あり、男女入れ替え制

公式サイトを見ると泉質はナトリウム – 塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉、とのことで温度は約10℃。これを薪で沸かしているのだそうだ。

天然の冷蔵庫

もちろん電気の冷蔵庫なんてものはない秘境です。
電気で快適さを無理やり作り出すのではなく自然の中から、生活に使えそうなものをみつける。
そんな世界にいると、なんだか気分が生き生きしてきます。

 

 

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