山形 湯田川温泉 湯どの庵
お部屋

 

旧街道を思わせるような静かな湯の町。風格ある純和風の湯どの庵は、静かに佇んでいた。

 

戸を開くと外観からは想像のつかない空間が展開される。木の質感を生かしながら、渋いつや消しの黒い板張りを基調としたクラシカルモダンなデザイン。それは設計からインテリアまで染み渡ってる。古いのか、新しいのか、とにかくそこにいるだけで、嬉しくなってくる。

 

”日本秘湯を守る会”の宿だけあって、湯船からお湯が惜しげもなく流れているかけ流しの湯だ。

 

檜風呂と岩風呂は22:00に男女が入れ替わる。

 

 

 

 

食事処も雰囲気がよく、ワインなども揃っている。

 

フレンチのようなきれいな盛り付け。味わってみると、食材そのものを味わう和の料理。箸で頂く。

 

部屋に畳はなく、小上がり風のフロアに布団がしかれていてベッドのような感覚。ゴロゴロするのにもってこいだ。温泉宿に来て部屋のお風呂に入る人は少ないだろうとのことで、思いきって部屋に風呂を備えていない。

 


 

 

東北から発信する新たなスタイルの湯宿、それが湯どの庵です。
ある人は湯田川温泉を「眠ったように静かな温泉」といっていたが実際にこの地を訪れみて、この表現が好きになった。宿屋と商店など合わせても10軒足らずで高い建物が無く、どことなく旧街道のような歴史の匂いがあり、車の往来もまばらなのんびりした温泉だ。 この宿訪れることになったのは、連れ合いからの強い要望だった。雑誌か何かで見たのだろう。湯どの庵を外から見てみると、風格ある純和風の宿。はたして妻はこの宿のどんなところにそんなに惹かれたのだろうと思いながら、木製のドアを開けると、景色は一変した。渋いつや消しの黒い板張りの館内、その先の庭から緑が差しこむ。ロビーやティールームにある上質なソファーや椅子は、この光景が脳裏に焼きついた。2001年7月にリニューアルされ、今では平日でも予約が難しい人気の宿になった。センスあふれる宿をいくつか知っているが、決まって宿泊料金が高い。だが、ここはリーズナブルなのが嬉しい。 宿をリニューアルする際、先ず始めに考えたのが何度でも泊まりに来てもらえる様にと、価格を押さえることだったそうだ。宿のスタッフも堅苦しくなくてい。 もしかしたら、日本の温泉宿はここから変わっていくかもしれない。そう感じさせられる宿だった。

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