日が暮れ、ランプの灯りが木肌を光らせ始めます。

帳場の机の上にはやたらかっこいいランプが灯っています。

「勝負ランプ」とかあるんですかね

お料理は裸電球の下で(この時間はまだ自家発電が動いてます)

刺身苦手なはずの連れが岩魚のお造りを「繊細で美味しい」と言いながら食べてる驚き。

冷蔵庫がないからその日摘んできた山菜たちがお膳に並びます
この食卓を見ていると山というのは恵の宝庫なんだなと思う

ここの定番料理の南蛮漬け。アマゴかイワナのどちらか忘れた。とても旨かった!

こちら追加注文のイワナの骨酒

イワナの塩焼き(アマゴだったかな?)

焼き立てではなかったのはちょっと残念だったのですが、こんなにおいしい料理をつくるお宿だから、お宿の方こそ焼き立てを出したいに違いありません。
限られた人員と時間でやっているので、どうしてもそれができなかったのだろうなと理解しましたよ

これが名物のわらじ五平餅!!

デカいっす~!みそ汁の椀と比べてくださいね。大きいから大味なんてことはなく美味しかった。さすがに食べ切れず夜食ように部屋に持ち帰りましたが。

鯉の旨煮

山の宿で昔ながらの料理を出す宿って「鯉で押して来る」とこがたまにありますが、僕らそろってこの鯉料理がちょい苦手。しかしここでは鯉の泥臭さをほとんど感じずいただくことができた。

喜悦です!山菜の天ぷらがこんなたくさんの種類。

ヨモギ、アザミ、ドクダミ、ゲンノショウコ、イタドリ、キンジソウ、イワタバコ、ウワバミソウ、ミツバ、サンショウ、ユキノシタ。
宝庫としかいいようがありません。それぞれの味を嗅ぎ分けられるような立派な味覚はありませんがとにかくおいしかった!

わっぱ飯

こんな木のお櫃に入れられてくるなんてとても粋です。こういう細かいところへの気遣いがうれしい。
このあたりは昔から林業で栄えたところだそうで、今でも木の産業が盛んなよう。山を下りて加子母を走る国道257号線を走ると木工製品を扱うお店がいくつかあり気軽に入ることができます。この曲げわっぱに似たものも売っていましたよ。

食後には帳場に集まってご主人さんからランプの扱いの説明を受けます。火事をおこしては大変ですからね。

火打ち石で火を起こし、各部屋一台づつ持ち帰ります。20分くらいかかったかな~。ご主人さんが優しく教えてくれます。

このまま部屋にもどっても良いのですが、引き続きレクリエーション時間が始まります。ご主人さんがリードしてくれるのでこちらはなんの準備もいりません。何も無い山奥で時間をもてあそばないようにという計らいでしょう。楽しいですよ。

 

夜にもう一度お風呂へ

幸の貸切り状態

ランプのあかりに浮かび上がる静かな夜。湯の音が闇に消えていきます

22時には自家発電の裸電球が消灯となり、いよいよランプだけの世界に。

夜食に残しておいたわらじ五平餅を食べて、あとは自然のリズムに従うのが一番ということで寝ることにしました。
おやすみなさい。

 

 

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